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selleITALIA 2017 Mid Season Launch

「出し惜しみ」をしているワケじゃありませんが、近年、selleITALIA は1年に数回、新製品のローンチを行います。だいたい年初と秋口に新たなサドルを出してきますが、年1回に絞ったほうが多くの面で合理的です。それでもこのスタイルを貫く理由を selleITALIA が語ることはありませんが、送り出す新製品の意図は伝わりやすくなることは確かです。なぜなら「おっ!」と思える製品が出てきたからですが、この時点で彼らの策に落ちているのかもしれません。

それはともかく、今回の新製品は大きく分けて三つの要素から構成されています。ひとつはブランドの技術を投入し、イメージの牽引役も担う絶対的新製品。ふたつめは selleITALIA 的二毛作の継続。最後はじわじわ来ている革サドルです。それではダイジェストでご説明しましょう。

 

SP01 Super Flow 上代:42‚000円

ひとつめの絶対的新製品。名前を SP01 Super Flow と言います。開発コードがそのままモデル名になったようなサドルは、サドルエンドが左右繋がっていない外観に惹きつけられます。100%のカーボンシェルに、レールもお得意のカーボンケラミックを奢ったいかにも硬派なサドル。素材で軽量性を極め、分割したサドルエンドと、これまたお得意の Super Flow 形状とトップの FIBRA TEK で軽量性と同じくらい快適性も確保するあたりに selleITALIA の本気が見て取れます。

そして機能とは関係ありませんが、レール、サドルトップ、サイドに施された美しいグラフィックが走りの期待を加速させます。selleITALIA のハイエンドは、用途のロード・オフロード兼用が珍しくありませんが、SP01 Super Flow はロード専用。本気です。

 

 

(左)●SLR TM Super Flow 上代:13‚500円
               (右)●FLITE 1990 WOVEN 上代:9‚800円

ふたつめの selleITALIA的二毛作の継続。むろん二毛作はイメージですが、ハイエンドモデルのレールをマンガネーゼレールにすることで廉価版をラインアップする、昨年のヒット企画第2弾です。今回 selleITALIA がチョイスして組み上げたのは、SLR TM Super Flow、NOVUS TM Super Flow、NEPAL TMです。TMモデル、すなわちチューブラーマンガネーゼレールを使用したモデルは、ユーザーの選択肢を拡げました。それは何もハイエンドに限ったことではないと判断した selleITALIA は、人気があり、ハイエンドではないけれど、そこそこ高価なモデルでもTMを採用することによって、更なる選択肢を用意したわけなのです。

さらにもう一つの selleITALIA 的二毛作が、復刻モデルへの新たなトップ素材の投入です。その名は WOVEN MICROFEEL。ナイロンやポリエステル等に代表される化学繊維を格子状に編んだ素材を、ポリウレタンでプレス成型した素材で、耐水性も特徴です。FLITE や TURBO の復刻モデルを選ぶユーザーに、最新の超軽量カーボンフレームでバイクを組むユーザーは少ないと思います。マイペースでウェアも緩いものを好み、群れることを好まない。そんなユーザー層を意識したのがこの新素材を使ったシリーズです。

 

(左)●STORICA 上代:17‚000円
                (右)●MITICA 上代:21‚000円

最後は sellaITALIA の革サドル。おさらいですが、selle ではなく sella です。語尾が e ではなく a ですね。selleITALIA の創業時、彼らが革サドルを作っていた時のネーミングだそうです。昨年発売されたこの sellaITALIA シリーズ。膠着した革サドルマーケットに一石を投じたように、水面の輪が広がるようにじわじわと日本マーケットに浸透しています。ベテランライダーを唸らせる静かなオーラを持った sellaITALIA シリーズ、新製品はありませんが、MITICA、STORICA、EPOCA、各サドルに新色が追加となりました。

 

3月下旬 入荷予定

価格は税抜き表示