最近よく耳にするW(ワット)。これって何を言ってるの?と気になりますよね。
これはどれくらいの力を出しているかと言う出力を数値化した単位になります。
サイクルメーターの定番と言えばGAMINですが、GARMINのようなペダルの中に内蔵するタイプのパワーメーターがある一方で
SHIMANOのようにクランクに歪み計センサーを取り付けたタイプのパワーメーターがあります。
今回ご紹介は、SHIMANO ULTEGRAのクランクにパワーメーターが取り付けられているものです。
これはULTEGRA Di2 12Sになってからリリースされています。今までの11SではDURA-ACEにしかありませんでしたが、この度ULTEGRAにも採用されています。
パワーメーターと言えば、初期のころだと出力ワットだけを表示して納得していましたが、最近では出力方向(ベクトル)が表示されるので、自分がどの方向に出力しているのか可視化してペダリングを修正する事ができます。
このベクトル表示は、車のナビで有名なPIONEERが以前に自転車用にペダリングモニターと言う名前でワットメーターとベクトルが分かるセンサーシステムを販売していました。ソフト開発までかなりの開発費を要していたと思いますが、数年で販売が終了してしまいました。開発コストと販売量の見合わなかったのでしょうね。
PIONEERのペダリングモニターを付けられたお客様の中には、ヒルクライムレースで自分のオールアウトするペースがソフトで分析できるので、ローカル大会で優勝出来ました。と喜ばれていたのが印象的でした。
現在SHIMANOはPIONEERのペダリングモニターシステム事業を買収し、パワーメーターをリリースしているので、PIONEERの機能が満載になっています。
またSHIMANOはサイクルメーターを作っていないので、当然ですがGARMINやWAHOOなどと言ったサイクルメーターにセンサー追加もしくはデバイス追加してサイクルメーターに表示する事が可能です。
ライディングフォームのチェックやペダルの回し方の修正を常に意識する事ができます。
パワーメーターで重要な事は正確性です。誤差が大きい物はあてになりません。SHIMANOはPIONEERからの技術が引き継がれているので、片側12個の歪みセンサーを配置する事によって左右24個のセンサーで、誤差は±1.5%以下と非常に誤差の少なく信頼性が高くなっています。
またパソコンに無料のアプリをインストールする事によって、赤丸のようなフォースベクトル(ペダルが1周する時にどの方向にどれくらい出力されているか)が感覚ではなく可視化できるので、自己解析を十分行う事ができます。
左右バランスや入力しているワットの大きさなどPIONEERで使っていた機能はそのままに、SHIMANOならではの機能が追加され使用していたギヤ位置までも記録されています。
またGARMINやWAHOOのようなサイクルメーターを持っていない人には、スマホに「E-TUBE RIDE」と言うSHIMANOの無料サイクリングアプリをインストールする事で、パワーフォースは確認する事ができます。
走行データは蓄積する事によってパフォーマンス向上を確認することが出来、より効率的な練習に取り組むことが可能となります。
「ペダルの回し方が本当に良いのか?」「左右のバランスはとれているのか?」の疑問は自転車に乗っている人は多少なりとも考えたことがあると思います。
自分の感覚で、「やっている!」「出来てるはず!」のほとんどは間違っているかもしれません。自分が使っていると意識していた脚と反対側の脚の方が強かったなんてケースもたくさん見てきました。
速くなりたいなぁ・・・体を壊さず乗りたいなぁ・・・痛みを伴ったり練習しても速くならないとお悩みの人には自己分析ツールとしてオススメです。ぜひご検討ください。
ULTEGRA/R8100 FC-R8100-P パワーセンサー付 ¥143,582(税込)
DURA ACE/R9200 FC-R9200-P パワーセンサー付 ¥176,253(税込)