いつも当店をご利用頂きましてありがとうございます。
今年も気が付けばもう師走になってしまいました。
少し早いですが今年を総括すると、今年の印象としては「値上げの年」と言ったところでしょうか。
値上げと聞くとネガティブなイメージがありますが、これは日本の過去30年間において「安さ=正義」と擦り込まれ続けた結果でしょう。その擦り込みは勤勉な国民性がゆえに、経済成長の方向ではなく日本中で成長より足の引っ張り合いが起こり、誰もが働けど働けど給料は上がらない。
物を買うにも「クオリティ(品質)」<「プライス(価格)」で、品質の良し悪しから目を背け値段でしか物を選ぶことが出来ない状況を作り出してしまった結果になっています。
高校生の自転車と言えば、ガラガラガラガラ・・・みんな安全性の低いいつ壊れてもおかしくないボロボロのママチャリばかり。車に例えると車検も通らない整備不良車を当たり前のように乗り続けている。ライフタイム(耐久年数)は1年も無いようなママチャリ、「赤信号、みんなで渡れば青信号」的な感覚なんでしょうね。事故を起こせば保険屋から整備不良車扱いされ、事故割合は不利になっても「仕方ない…」で終われば良いが、生命の危険はかなり高くなるのは誰もが理解できるはず。もしもの時は裁判所から7000万円、8000万円の賠償命令が届く判決も全国で多数見られます。
皆さんのご存知のアルベルト。通学用自転車として知名度の高い自転車ですが、今の価格をご存知でしょうか?10万円を超えます。そりゃ今の日本人は到底買えないですよ。ブリヂストンは何故そんな価格を付けているのか?海外で生産しているからですね。「安心安全」のコストはそこまで掛かる時代になっています。
世界はと言えば、日本が経済成長を止めている時も成長を続けているので格差は広がる一方で、海外に行ってラーメンを食べようとしても一杯が3000円とか5000円と言われて、日本と海外の格差に愕然とする人も多かったのではないでしょうか。今ではお隣韓国よりサラリーは低い国となってしまった日本を白日の下にさらされ、今のままで日本は大丈夫なのか?と感じる人が増えた年だったでしょう。
日本は出稼ぎに来る国ではなく、出稼ぎに出ていく国になってますね。
そんな1年でしたが、ホームセンターやア〇ヒ・イ〇ンバイクのガラガラガラガラ自転車より、「ちゃんとした自転車」「ちゃんとしたロードバイク」「ちゃんとしたクロスバイク」を求めてご来店されるお客様も逆に目立つようになってきました。
自転車は「買っておしまい」ではなく、「どれだけ安全に長く使えるか」を考える賢い買い物をされる人が逆に目立つんでしょうね。まぁ自転車の形をした自転車っぽい物を選ばれる人は最初からホームセンター系の所に行かれますね。ホームセンター系の自転車は価格を抑える事に特化しているので修理不可能な壊れが多く、修理に持ってご来店されてもお断りするケースが増えています。
当店はちゃんとした自転車の販売を来年もおすすめしていこうと思います。
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年内最終営業日:12月29日(金)
年明け営業開始日:2024年1月5日(金)
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