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新しいスタンダード?

2017/6/28 MAVICのセミナーに参加してきました。

今回の重点項目として、ロードのチューブレス化がありました。チューブレスと聞いて『いまさら?』『チューブレスは使いにくい・・・』『良いらしいけど安全性に難有りじゃない?』じゃないでしょうか。私も同様の感覚でしたから、眠たいセミナーになると思ってました。

しかし、今回のセミナーで今後のホイールの動向が変わる気がしました。

MAVICのチューブレスは、『UST』(UNIVERSAL  SYSTEM  TUBELESS)と言う名称で1999年に誕生しました。国内のマウンテンバイク Jシリーズ全盛期後半の事ですね。マウンテンバイクホイールからスタートした物ですから、ほぼ20年前の話です。この頃にマウンテンバイクに乗っていた方にとっては『いまだにUST?』誰もが思うはずです。ホイールは26インチ、タイヤは1.9~2.1程度のタイヤに2Bar前後のエアーを入れて全国のシングルトラックをガシガシ走ってた時代。南阿蘇の小国から宮城の鬼首温泉まで付いて行ったなぁ・・・うぅーーー懐かしい(゚∀゚ )

そんなUSTが、ロードホイールに進化してリリースされます。

では、もう一度チューブレスのメリットとデメリットを整理してみます。

まずメリットとして

・チューブラの様な機敏な反応性

・チューブが入って無いので当然軽量になるしリム打ちパンクのリスクが無い

・タイヤの内圧が低くなるのでソフトな乗り味

デメリットとして

・タイヤ交換が難しい

・ホイールとタイヤの相性が良くない

・タイヤの値段が高い

大きく上記のような事があると思います。良いのは分かってるけど使えない。使いづらいイメージのチューブレスでしたよね。セミナーに参加した東京会場のSHOPさんも京都会場のSHOPさんも同様の意見だと言うことでした。

根本的な問題は、ホイールはホイールメーカーさんのコンセプトで開発し、タイヤはタイヤメーカーさんのコンセプトで開発しているので、チューブレスはタイヤが外れると危険!特にフロントタイヤは走行中に外れると悲惨な事になる危険性をはらんでいるので、どうしてもホイールメーカーさんは大きめの規格に合わせてしまう。対してタイヤメーカーさんは小さめの規格で作ってしまう。システマチックな規格ではないので、相性によっては

こんなケースも・・・これは実際にMAVICの社員が走行中にタイヤが外れてしまった時の写真らしいです。

 

最近では、『格安』をキーワードに手頃感のホイールもたくさん出回っています。その一方で、カーボン成形時に空気が混入してブレーキをかけていると、混入した空気が膨張し爆発するようにリムが割れてしまった事例を耳にするようになってきました。まさに見た目勝負だけのメーカーさんでしょうね・・・怖い怖いうちでは絶対売れない(=_=)

 

そこでMAVICはETROの規格より更に厳しい社内規格を作り、更にISOの承認を取得しこう言った悲惨な事故を無くす事に努めて開発をしました。

ここまで精度の高いホイールを作っているのは、MAVICだけですね。

MAVIC工場だからここまで出来る生産技術ですね。

 

もう一つ重要なのがタイヤですね。近年MAVICはホイールとマッチングの良いタイヤを開発していますので、当然このチューブレスにベストマッチングのタイヤも装着されています。

これまでは、コンプレッサーでしかタイヤビードを上げれなかったものが、携帯ポンプで2Bar程度かければ上がるようになっています。しかもタイヤレバー無しでもタイヤは脱着が出来ました。

実際に触ってきましたが、チューブレスなのに普通のクリンチャータイヤと変わらないほどの扱いやすさですね。これが本当にチューブレスか?みたいな感じでした。

ここまでシステマチックにホイールとタイヤが一体になっている物は他メーカーさんには見られない事ですね。

 

安心して使えるチューブレスホイールとタイヤは、実際に試走できるブースがなかったので、用意が出来次第、当店ではMAVICのチューブレス試乗会を独自に行ないますね。またHPにて案内させてもらいます。

15% チューブが無くなると軽くなり

17% エアーボリュームが増しソフトな乗り味になり

13% 転がり抵抗が軽くなる

と言われる物は試さなくては分かりません(笑)

使用タイヤは25Cと28Cのみ。リム幅17CでMAX Barは7Bar。リム幅19CでMAX Barは6Barとタイヤの内圧もかなり抑えられています。今までのようにMAX Barを目標にカンカンに空気を入れて跳ねまくるタイヤに乗る時代は終焉の時代になってきてますね。

それに加え、安いだけのホイールはますますトラブルが増えてくるように思われます。

ホイールの新しい時代、新しいスタンダードは やはりリム屋さんのMAVICが業界を牽引して行かなくては革新は起こらないようです。

今回も長々と読んで下さりありがとうございました。ここで紹介しきれなかった説明も店頭でさせていただきます、なんなりとお問い合わせください。(^^)/

↑↑↑ USTロゴの金太郎飴。どんだけUSTなん?って感じでした(笑) アメちゃんは美味しかった。