とかく、世の中はトレンドに左右されます。新しいものが流行れば、それが更に新しいものに駆逐され、それも気が付けば最新のものに取って代わられるありさま。仔細に見て行けばトレンドセッターによって仕掛けられた流行もあり、必要に応じて流行ったものもあります。ケータイからスマホ、ブラウン管から薄型画面テレビなどは「機能性」を軸に移り変わった流行であり、現金決済から仮想通貨への流行などは、その利便性はともかく、何処かで誰かが「ほくそ笑みながら」仕組んだ流行のような気がいたします。
翻って輪界的にはどんな流行があるでしょうか。ロード用フレーム素材の変遷も流行と言えばそうですし、MTBのVブレーキはディスクに取って代わりました。さて、ロードのキャリパーブレーキはどうなるのでしょうか。そして、ここでもうひとつ。気になるのがロード用ホイールのトレンドです。ご存知の様に、世はワイドリム化に流れています。タイヤの性能と相まって「太目のタイヤ=重量も乗り味も重い」という固定観念は過去のものになりつつあり、実際、23Cから25Cへの需要が増えました。しかしながら、ロードバイクにおいては、個々の好みや感性、身体にしみついた感覚が重要と考えるユーザーさんは思いのほか多く、ワイドリム化の流れを残念に思う向きも少なくないようです。そんなこだわりのユーザーさんのために今回ご紹介する商品が SCIROCCO 35 です。
35mmプロファイルの軽量アルミホイール SCIROCCO 35。「どうして今更?」と思う人もいるでしょう。ところがこの SCIROCCO、ワイドリム化の流れに抗い、ナロータイプの C15リムを採用しているのです。しかも!国内未発表のダークラベルというオマケつき。基本はカンパボディのホイールですが、HG のフリーボディも同梱されるので、ユーザーのコンポーネントを選びません。もちろん仕様は名機 SCIROCCO と共通なので、性能的にもご存知の SCIROCCO です。どうですか。「そう、これだよっ!」と、膝を叩いて喜んでいただけるサイクリストも、皆様の周りにもいらっしゃると思いますよ。ぜひご紹介くださいませ(^^)/