ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなら、岡山県倉敷市のサイクルショップタケチ

ブログ

標高750m 横峰寺アタックしてきました

2017 / 11 / 12

四国の横峰寺に登ってきました。お客さんの多くが「横峰はキツイよー!」「あそこはヤバイ!」「・・・頑張ってね」など、かなり脅かされていましたので、ワクワクと緊張が入り混じりながらの横峰寺アタックでした。

7:50 見覚えのある「伊予小松駅」に到着です。 前回はここから電車で帰った駅です。今回はここまで車で自転車を運びました。日曜の朝8時、無人駅は静かですね。駅前で自転車を降ろし出発の準備です。

駅前の案内看板のメインは石鎚山。西日本最高峰1982mとなっています。その山裾に横峰寺が描かれています、石鎚山ってとっても険しい山なんですね。まぁそこまでは、とてもじゃないけど登れないし、今日は頑張って横峰寺を堪能します。

今回は、迷いましたが冬仕様のウェアにしました。朝晩は冷え込んでますが日中は暖かく、ヒルクライムコースで暑いかな?けど汗をかいての下りは体が冷えるよなぁ・・・。重ね着はゴワゴワして体が動きづらくなるので、長袖のインナーと前面がエアーブロックの長袖アウターの2枚だけ、エアーブロックされているアウターはウィンドブレーカーを重ねなくても良いので、とても気に入ってます。背中面はジャージ素材だけなので、汗や湿気は排出してくれる機能ジャケットですね。下は裏起毛の7分丈のタイツです。下は膝を冷やさなければ真冬でもふくらはぎは結構平気ですね。

この日のために、リアキャリアとパニアバックを取り付けました。バックパックは簡単で良いですが、荷物を背負うとそれだけでかなり負荷がキツくなります。ヒルクライムコースだと特に背中の荷物は邪魔になるし直ぐに腰が痛くなります(経験のある方も多いと思います)

キャリアは取り付けダボが無いピュアロードでも取り付けが可能なタイプで価格も¥5000しません。パニアはたくさん種類が有りますが、私は完全防水で急な雨でも中身が濡れない、しかもワンタッチ脱着できる物にしました。

8:20 エネルギー補給を済ませて、今日の始まりです。いざ出発!

8:30 本日 最初の目的地 香園寺に到着です。ここのお寺は美術館のような立派な建物でした。元は聖徳太子が建立したと伝えられる由緒あるお寺さん。子安大師とも呼ばれている有名なお寺さんでした。中は大きな講堂になっており、体育館を思わせる頑丈な建物でした。

9:40 横峰寺までの最後のコンビニで、上まで休憩なしで登れるように水分と補給を済ませ、いざ!標高750mに向けてアタック開始です! みんなが言ってた激坂が待ってます。ワクワクとドキドキ。体力に自信があるわけではないので、自分のペースを崩さず、できれば最後までフル乗車が目標です。

10:00 やっと横峰寺に続く道の入口。ここから先は一本道。冬期閉鎖の林道です。冬期は一般車両は入れず、バスのみが通行可になるそうです。ここが大型バスの駐車場、この先はマイクロバスと乗用車しか入れません。横峰寺まで8kmの道のりです。

ここまではウォーミングアップ?峠を一つ越えてこれからが本番ですね(・・;) ひと汗かいて ここで終了でも全然OKなんだけどなぁ・・・。弱い自分が足を引っ張ります。

いやいや、これから先が今日の目的にここまで来たんだから、しんどさを嫌というほど体感しなければ・・・。自分だけではなく沢山の人が登れた坂なんだから頑張らなくては。言い訳はいくらでも考えつくけど、それじゃ意味がない。「自力で頑張る」初心を忘れずここを乗り越えよう・・・。

自分に言い聞かせながら迷いを断ち切り修行の道に突入です。

所々 見晴らしの良い道になります。眼前に広がる景色は折り重なる山々。まさに山あり谷あり。眼下には黒瀬湖が見えているので、まだまだ序盤、この先には平野林道の料金所があるはずです。さっきの大型バスの駐車場から料金所まで3km。料金所から横峰寺の駐車場まで5km。まだ3kmも過ぎていませんが、既に腰が痛い。

路面のアスファルトは割れてガタガタ。所々補修していますが、かさぶたが取れた様にえぐれて穴ボコだらけ。路面が荒れているだけで、転がり抵抗が物凄く増えます。傾斜も予想通り常に10%超え。軽いギヤでサクサク回してなんてマンガじゃ出来ても 現実にはこんな激坂じゃありえない。ペダルに全体重を掛けて、ハンドルを力いっぱい引きながらひと漕ぎひと漕ぎがやっと。途中にコンクリート区間が数回ありましたが、傾斜のきついこと・・・、たぶん20%はあったはず。農作業用の山道でしか見ないコンクリート道、アスファルトだとタイヤがスリップするからコンクリートを敷いてたはず(~_~;) 追い抜いていく軽四のうなり音は全開の音がしてます。料金を徴収してるんだからもう少し路面直して欲しいなぁ(普通車¥1850 まぁまぁ高いですよ。自転車は無料)

心は何度もボキボキに折れても進むしか選択肢はありません。腰が痛い!足がパンパン!息はゼイゼイ! 人間って不思議ですよ、それが1時間も続けば何も考えなくなりますし、痛いのが当たり前になって感じなくなる瞬間があります(笑)

頭の中は、残り何キロ?残り何キロ?どこまでだろう・・・。それしか考えられません。時にしんどいのも楽しいかも!?もしかしてランナーズハイ?頭に酸素が行ってない?(笑)

お客さんと始めた四国一周。途中で辞める訳にはいきません。体力は無くても気力だけでペダルを回します。前に進んでればいつかは着くだろう。ゴールは必ずくる。

11:00 はぁぁぁぁーーーーーー(*´д`;)…登れたぁ!一度も足をつかずにフル乗車で登頂!なんとか目標達成したわぁ・・・・。

駐車場に着いても しばらく何も考えられません(´д`)  話しかけられても言葉も出てきません。とうぶん座り込んでいると 少しずつ現実が戻ってきてくれる感じです。魂はどこに行ってたんでしょうね?w

どれくらいの時間が経過したか分かりませんが、同行メンバーの一人が居ない事を言われてやっと気づくありさま。何とも情けない・・・。

迷子になった同行メンバーさんにLINEだけ打って、強敵だった横峰寺の正体に会いに行きます。が、標高750mの北斜面はこの時期になると寒い寒い。吐く息が白くなります。山は紅葉ではなく落葉してます。

駐車場から500m歩いて、やっと横峰寺の本堂が姿を現しました。本堂の後ろの立ち木の傾斜からも分かるように、かなりの傾斜にへばりつくように建てられています。

よくこんな所にお堂を建てたもんだ、資材だけでも相当な重さだったろうに。昔の人の苦労は計りしれません。

本堂と向かい合わせる様にお大師堂が建てられています。これも珍しい建て方ですが、きつい斜面しかない所ならではなんでしょうね。

写真からも分かるように、石鎚山の北斜面はお昼なのに日が当たっていません。11月中旬で吐く息が白くなるほどの場所で生活するだけでもかなりの苦労があるだろうに、境内は隅々まで手入れされていました。すごいなぁ・・・

駐車場まで戻り、下山の支度です。

この鳥はなんて言うんでしょうね?野鳥の名前分かりませんが、餌付けされてて手に乗って餌をついばみます。

他のお遍路の方にみかんのお接待を受け、人の温かみを感じます。

そろそろ降らなきゃなぁ・・・。ここに居ても体が冷える一方です。っと丁度そこにもう一人のメンバーさんが到着です。私達よりよっぽど山道を走りまくってここまで来られたのに、全然平気な顔です。迷って距離を延ばしてちょうど良い感じでした(^^ゞ

さて!登ったあの道を下るのかぁ・・・。道悪いし、道幅狭いし怖いよなぁ・・・。

なんて思って激坂を下ってたら、ブレーキをかけてないのに前輪から「シューーーー」って音が!

『あらぁ?パンク?しかも前輪?』『このまま空気抜けるとこんなきつい下りだし転倒するわぁ』『早く止まんなきゃこけるよぉ』『けどいきなり止まると後続が追突するし』ヒヤヒヤしながら自転車を停めてパンク修理を始めます。

なんでパンクするのよぉ?調べてみると段差によるパンク。やっぱ路面悪いのが影響したよね、道路の端は落ち葉で滑りそうだったし、仕方ないか・・・。

前日にパンク修理の道具を新しいのに変えて、ツール缶に詰め替えたばっかり。いきなり使うハメになるとは(笑)

まぁお客さんじゃなくて良かった。転けてもないし。

ってリムを触ってビックリΣ(゚д゚lll) ずっとブレーキをかけて下ってたので、火傷するよー!な勢いまで熱くなってました。

下り始める前に、チラッと頭をよぎったリムの熱がこんなに早く上がるとは・・・。中華のカーボンリムはエアー噛んでて膨張していきなり爆発するって事例を耳にするようになってるけど、安いだけの怪しいカーボンホイールだと本当に爆発するわ。なんて身を持って感じましたね。ブレーキシューも純正の物を使わないと、リムがこれだけ高温になると融点があっという間にきて、いきなりロックされて吹っ飛んでいくのも理解できます。

誤解の無いように一応ですが、私は中華カーボンリムは使ってませんしブレーキシューも純正しか使用してませんので(;・∀・)

こんな時はDISCブレーキだったらもっと利くよなぁ・・・。なんて思い知らされますね。

登り始める前に補給をしたコンビニまで下ってきて、本日はここで終了ーー。

邪魔にならない端っこで撤収します。走行距離 28km  走行時間 2時間20分  アベレージ12km/h

なんて軟弱な結果でしょうね(-_-;) まぁ良いんです、750m登れただけで満足感と達成感を味わえました。八十八ヶ所の中で3番目に高い場所に登れた結果に満足です。1番高い雲辺寺の方が、きつい傾斜区間は短かったですね。なので、皆さんここが難所だぞぉって教えてくれてたんですね。

撤収が完了すれば、俗な世界に戻ります。(笑)

15:00 まずは頑張った自分にご褒美♪ 腹ごしらえをしなければなりませんね♪

チェーン店やファミレスは避け、ご当地ものを味見し見聞を広げなければなりません(笑)その土地の文化をリサーチですね(笑) 飯屋に顔出し看板!? そりゃ顔出しとかないと!! 二人とも50代のおじさまですよ(笑) 若い子よりノリが面白い(≧∇≦*) その真顔はリアルすぎっしょ(爆)

店内は・・・・

新鮮な魚介がズラーーーーっと!

新鮮魚介が並んでいる場所の隣にはパテーションで区切られただけの食堂があり、そこで遅めのお昼ごはんです。

まぁまずはこうですよね。そして・・・。

ドーーン!! なんじゃこりゃΣ(゚д゚lll)

器からはみ出す海鮮丼! 刺身の肉厚は倍くらいじゃないの?

怪獣みたいな海老フライ! 斜めに置いても皿からはみ出てるし

天ぷらてんこ盛りの天丼! どかしてもどかしてもご飯出てこないよ

17:00以降だと隣の魚介類を買って持ち込みOKみたいです。夜に来たら帰れないパターンの店ですね。お店の前は漁船がズラッと並んでて、いかにもさっきまで泳いでましたよ!みたいな魚がイッパイですから、美味しく完食! 満足満足!!!

お腹が満たされれば次はサッパリしたいですよね・・・

っで、やっぱり来ちゃいました。日帰り温泉です。¥600で極楽♨

顔も塩でザラザラしてたので、お風呂でサッパリするのは気持ち良いです。今回も水風呂に足だけ浸けてアイシング、少しでも疲れを残さないよにしないと次の日の仕事に支障が(^^ゞ

18:00に温泉を出て20:30無事帰宅しました。今回も同行いただきましたメンバーさんに感謝感謝です。一人では成し遂げれなかったであろう横峰寺もなんとかクリア出来ました。同行二人以上の同行仲間にいつも感謝です。

機会があれば皆さんも自分の枠を超える挑戦に横峰寺に登ってみてくださいませヽ(*´∀`)ノ) 困難に挑戦して自分なりの目標が達成できれば、多少の自信にもなりますしね(^_-)-☆ 目標の途中までしか出来なくても、チャレンジする気持ちは大切にしたいですね。それが成長なんでしょうかね?

次回はどんな所を走るようになるか楽しみです♪ また企画しなければo(^▽^)o