クロスバイクでは教科書通りの代表的バイクとして人気の『FX』シリーズがこの度フルモデルチェンジして発表された。
FX-3
FXシリーズの名称はそのままに、フレームとフロントフォークが2024年までの物とは変わった。
と言っても「おや⁉見たことあるぞ」と思われる人はかなりのTREKファンでしょう。
今回発表されたFXシリーズは、2024年までDual Sport(DS)として販売されていたフレームを街乗り用のパーツをスペックしてリリースされた。と言う言い方が正解だ。
DSは名前の通り、砂利道でもアスファルトでも走る想定の安定感マシマシの自転車がコンセプトになっている。セールストークとしたら「悪路も走れる丈夫さと太めのタイヤが使えるので安心して乗っていただけますよ。」が売りとなっていただろう。
逆を返せば、2024年までのFXよりまったりどしっと感は増えるがフィットネスのサクサク感は少なくなる。これはDS特有の悪路でハンドルを安定させるためにヘッド角を寝かせているのも要因の一つだ。
となると物は考えようで、2025年のFXシリーズに27.5のホイールを履かせてワイドタイヤと言ったカスタマイズも楽しめる事になる。こうなるともうマウンテンバイクの風貌に近くなる。(FX-4は除く)フロントサスペンションに拘る人はマウンテンバイクをチョイスされればよいが。リジットフロントフォーク(サスペンションの無いフロントフォーク)のマウンテンバイクにカスタマイズされる人も多いので、FXシリーズもかなり自分好みのバイクを作るベース車となるのではないか。
話を要約すると、2025年はFXとDSが統合され2024年までのフレームは廃止されDSのフレームに集約される。より頑丈に・よりまったり安定したクロスバイクになりますよ。という事だ。
ここまで乗り感を変えてくると、
・まったり系クロスバイク→ TREK
・サクサク系クロスバイク→ cannondale
この違いは更に大きくなると思う。どちらをチョイスするかは、皆さんの使用目的に合わせて選べば良いと思う。どちらのメーカーも永年保証の付いた信頼できるブランドである。
個人的には、クロスバイク=ジムに通わなくても日常的に運動が出来るツール。走っていればスピードを乗せてサクサク走りたいんじゃないかな?と思うので、今回のフレーム統合はクロスバイクの方向性自体をTREKは変えたんだな・・・と。
ちなみにTREKのDSのセールストークは『Dual Sport は走りに自信を持てる高性能クロスバイク。舗装路でも砂利道でもライドを楽しめる。軽いフレーム、丈夫なドライブトレイン、高い制動力の油圧ディスクブレーキを備えている。幅広のホイールとタイヤが段差や荒れた路面からの振動を吸収。舗装路、ちょいグラベル、サイクリングロードなどで心地よく自信ある走りができる。』
新型FXは7月からデリバリーが始まる予定だ。