ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなら、岡山県倉敷市のサイクルショップタケチ

ブログ

気になるチェーンの仕組みについて

2018/03/04 00:00

今回は、チェーンの仕組みを見てもらいましょう。構造や仕組みを理解できれば、メンテナンスもどこをどうすれば良いか見えてくるはずです。

では早速チェーンを分解してみますね。構造がどうなっているか見てみましょう。

↑ピンを抜いたところです

↑アウタープレートが外れます。アウタープレートとインナープレートの接触面積が分かりますね。結構大きな面で接しています。

↑インナープレートの片方をめくるとチェーンの内部が見えます。

↑チェーンの1コマ分を完全にバラしたのがこの写真です。全て金属で繋がっています。ベアリングは入っていません。

不思議に思うのが、これだけ金属だらけでなぜ滑らかに動くのだろう?でしょうね。今まで動いて当たり前に思ってたチェーンですが、よくよく考えてみると面白くないですか?チェーンってわずかな隙間だけで動かしているんです。この隙間がとっても重要なんですね。

1本の棒状から

クルッと動いていき。

更に小さい円に動き

ペタッつと当たってしまうまで可動します。

アウタープレートとインナープレートの隙間がなければ当然動きませんよね。

その隙間に汚れ(砂やホコリ・サビ)などがあれば、当然フリクション(動き)は悪くなります。フリクションロスと言われるものです。

ご自身のチェーンを確認してみください。

こんな錆びてしまってたり

こんな感じで汚れがこびりつてたりしませんか?

この摩擦面に汚れが入ってしまうとフリクションはどうなるでしょう? 動きが悪くなりますよね。動きが悪くなれば、大きな力が必要になるので、その分筋肉は余計に使ってしまいますよね。チェーンが動いている時は常にです。

きれいな状態のチェーンの人より、かなりハンディを負うことになります。ゾッとしませんか?車のエンジンオイルを永く使っていると燃費が落ちるのと同じで、ライダーの燃費も落ちちゃいます。

実は、チェーンをクリーニングするだけで、かなりの負荷軽減になるんです。

もう一つ、鋭い人は見抜いてるかな?実はアウタープレートに微妙なカットが入っているのです。これは変速性能を向上させるためのカットになります。それはギヤの方にも見られます。

↑こんな感じです。刃先の形状が違うでしょ。しかも側面に波型の模様まで。それらは全て変速をスムーズにするために加工されたものです。

こんな微妙で繊細な加工がされているチェーンとギヤに汚れがベットリ付着していると性能は落ちますよね。

同じグレードのパーツを使っていても、性能はメンテナンス次第で大きく違うことがご理解してもらえましたでしょうか?

 

ではどうすればよいでしょう?

当然の事ながら、汚れはクリーニングしなければいけませんね。「どうやって掃除したらよいですか?」の質問はよくお受けします。その為のツールとして、当ブログの2017/11/09 (http://takechi-bikes.com/post-1763/)でも紹介させてもらいましたツールなどは簡単に出来ると思います。

洗浄液は、業種によって中性洗剤を推奨したり、ディグリーザーを推奨したりと色々です。

このように樹脂やゴム系のパーツは入っていないので、その事をご理解いただき洗浄液をチョイスしてみてください。

重要なのはその次です。

 

汚れと古いオイルを洗い流して下さい。汚れの上に注油するの禁物です。必ず汚れはクリーニングしてください、付着したままはよくありません。

この状態からこの状態にしてくださいね。

砂や石などが付着しているとサンドペーパーと一緒ですよね。チェーンを触ってザラザラしていたり、ジャリって音がするのは前輪が巻き上げた砂や石がチェーンに付着している証拠です。

サンドペーパー状になっているチェーンをゴリゴリ回しているのは、ギヤを常にヤスっているのと同じですよね。ギヤの消耗スピードは物凄く早くなります。アッという間にギヤが摩耗してしまいますよ。

 

一番の注意点は、注油するオイルです。

油といえば「5〇6」をプシューとしとけばOK!なんて思ってませんか?やめてくださいよ。せっかくキレイにしたチェーンにベタベタのウェット状態でしか動かないオイルを付けないでくださいね。

ベタベタのウェット状態にすると前輪が巻き上げた砂や石を吸着してしまうでしょ。お部屋掃除のコロコロみたいに。

 

オススメは金属の表面に皮膜を作ってくれるドライタイプです。サラサラしてオイルが付いてない感じで手で触ってもネッチョり付着しないオイルがあります。

これだと砂や石も付着しにくく、表面に皮膜を作ってくれているのでフリクションロスも最小限で抑えてくれます。

 

もう一つ重要なことは、チェーンのアウタープレートに注油するのではなく、

Oリングの様なコマの部分を重点的に注油することです。ここは常にインナープレートと擦れあっています。もちろんアウタープレートとインナープレートの接続部分でもあります。この部分の動きが良くなるとフリクションロスはかなり軽減されます。

「ギヤ1枚分軽くなった!」なんて方もいっぱいいらっしゃいます。

動きが悪いチェーンはギヤとの噛み合わせも悪くなります。

どちらが滑らかに動いているチェーンでしょう?

もちろん前出の方ですね。フリクションが悪くなると後出の写真のようにギヤの谷の部分に噛み合わなくなってます。力の伝達は落ちる、ギヤの偏摩耗は始まると言った良いことは全くありませんよね。損なことばかりです。

ですので、チェーンのクリーニングと注油はこまめに行ってくださいね。(使用オイルによってメンテナンスの目安になる距離が違います。)

チェーンオイルは世の中に数え切れないほど存在しますが、あれこれ試してみて、これが一番良いと思う超のつくオススメのオイルを当店ではご用意しております。少しでも楽をして下さい、パーツも長持ちしますので。

 

 

ここまでお話したので、チェーンの交換時期につても説明しておきましょう。

「チェーンが垂れてきたから交換して!」なんて方がごく稀にいらっしゃいます。チェーンが垂れる?

こんな状況でしょうか?これは新品の物なんですけど・・・

チェーンが垂れてきたから交換です。ってのもフェイクな情報の一つですね。

写真からお分かりのように、チェーンにテンションを掛けているのはリアメカのリターンスプリングがチェーンを引っ張っているので、チェーンが垂れると言った状況になれば、それはリアメカを交換しなければならない状況です。

チェーンの交換時期をチェックするのは

こんなチェッカーの工具なんですね。

↑よく使っているチェーンはこんな感じで③の爪の内側が当たってしまっている状態になっています。使用限度を越えてしまっていますね。

コマの間隔が長くなると

ギヤとの噛み合わせが悪くなりますでしょ。ジャー音やカシャカシャ音が発生してしまいます。

これもパーツの消耗スピードを早めてしまう要因になりますね。伸びたチェーンは早めに交換しましょう。

音が大きくなったからといって、ジャブジャブオイルを付けて乗ってるとそのうちチェーンは破断してしまう可能性がありますよ。

 

チェーンの話はまだまだ掘り下げれるのですが、基本的な知識をご紹介しました。構造を理解して、どこをどうすれば良いかをきちんと把握しておいてくださいね。

長々と書き綴ってしまいました。お付き合い下さりありがとうございました。ご不明な点は現物をお持ちになってお気軽にご相談下さいませ(^^)/

少しは役立つ情報になってますでしょうかね?一方的な発信になってますが、次回はリムブレーキのお話をしましょうかね。